TGが高いほど糖尿病患者の下肢切断リスクが上昇
米研究,HDL-CやLDL-Cから独立した危険因子
トリグリセライド(TG)に関しては,下肢切断術(LEA)を含む糖尿病合併症の危険因子である可能性が示唆されている。米ミシガン大学のBrain C. Callaghan氏らは,大規模な糖尿病患者集団の追跡研究の結果,
TGレベルは,HDLコレステロール(HDL-C)やLDLコレステロール(LDL-C)などから独立してLEAのリスク上昇に関連しており,TGレベルが高いほど,そのリスクは段階的に上昇していたことを明らかにした(Diabetes Care 2月1日オンライン版)。
メトホルミンで2型糖尿病患者のがん発症・死亡リスク3割超低下
国立国際医療研究センター・
メトホルミン投与の非投与と比べたがん発症およびがん死亡の統合リスク比(RR)を求めた。その結果,がん発症〔0.67(95%CI 0.53〜0.85)〕,がん死亡〔0.66(同0.49〜0.88)〕と,いずれも30%超の有意なリスク低下を示した。
部位別のがん発症RRでは,結腸直腸がん〔0.68(同0.53〜0.88)〕,肝細胞がん〔0.20(同0.07〜0.59)〕,肺がん〔0.67(同0.45〜0.99)〕と,有意な低下が認められた。そのほかの部位では,有意差は認められなかったものの,リスクの低下傾向が見られた〔前立腺がん0.89(同0.66〜1.19),乳がん0.98(同0.80〜1.20),膵がん0.48(同0.20〜1.17)〕。